安全資産としての金(ゴールド)

こんにちは! 星野陽子です(自己紹介)。

新型コロナウィルスで先行き不透明なせいか、株価が暴落しています。換金売りも盛んのようで「キャッシュ・イズ・キング」と言われていたりします。

コロナ禍での安全資産のひとつは金(ゴールド)

こんなときの安全資産というのは何であるか調べています。

やはり一番に考えられるのは金(ゴールド)ではないでしょうか。

2020年3月14日の日経新聞では「金変調 有事でも下げ」という記事にもあったように一時急落しました。

東京マーケットワイドというTV番組では、リーマンショック時のチャートを出して「株価下落に伴う損失補填的な売り」ではないかという説明がありました。

週刊エコノミスト「金が上がる」

週刊エコノミストでは『金が上がる』という特集がありました。

大局では右肩上がりの株価とは違い、金は1980年1月に6495円(1グラム)が過去最高値で、その後は長く低迷し、2006年以降少しずつ上がり、2019年から価格上昇が加速し、新型コロナウィルスの感染拡大を受けてさらに上昇しています。


(出典:第一商品)

金(ゴールド)が上がっている理由と投資方法

金が上がっている理由
・ロシアや中国をはじめ新興国の中央銀行や当局が米国債の保有を減らす一方、金を買い増している
・中国とインドは金選好度の強い社会的・宗教的基盤があり、経済発展に伴う所得増が金需要を高めた

金への投資法
■ 東京証券取引所に上場する金ETF
純金上場投信(現物国内保有型)(1540)
金価格連動型上場投資信託(1328)
SPDRゴールド・シェア受益証券(1326)
One ETF国内金先物 (1683)
ウィズダムツリー金上場投資信託(1672)

■ 金に投資する投資信託
iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)
三菱UFJ純金ファンド(愛称:ファインゴールド)
ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
SMTゴールドインデックスオープン(為替ヘッジあり)
ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)

(週刊エコノミスト)

他にも、「金の価格が上がっているのは通貨価値が下がっているから」と言っている人たちがいます。

金(ゴールド)を現物で持つ

■ 現物
(投資法のひとつとして)金地金や金貨など金現物の購入。「純金積立」は貴金属商、金属メーカー、証券会社などで少額からできます。
(週刊エコノミスト)

私も田中貴金属工業で少額の積立を長年やっています。手数料や年会費がかかるので「あまりいい投資ではないかも? でも金を持っておくと有事には助かるのではないか」と思っていました。今は価格が上がっているので手数料や年会費は全然気になりません。中国人とインド人は今後も金を買うのではないかと思うので、私はずっとホールドするつもりです(そんなにたくさん持っていませんが……)。
金貨が現在引き出せなくなっているので(2020年8月)、現物が本当に引き出せるのか心配になり、地金で引き出して銀行の貸金庫に入れました。

金(ゴールド)投資のひとつとして金鉱山株に投資する

■ 日本で購入可能な米国株式市場に上場する主な金鉱山株
ニューモント・ゴールドコープ(NEM)
バリック・ゴールド(GOLD)
アングロゴールド・アシャンティ(AU)
キンロス・ゴールド(KGC)
ゴールド・フィールズ(GFI)
(週刊エコノミスト)

金の探鉱、採掘、生産を行う産金会社の株式に投資する方法があるというのは、私は知らなかったです……。

勉強のため、2020年9月9日、10株だけニューモント(NEM)を購入してみました。
株価 US$64.59 x 10株 x @106.22 =68,607
SBI証券で国内手数料308円+消費税30円がかかって受け渡し金額が68,945円でした。

「勉強のため」と書いたのは、私は購入することで、気になって時々価格をチェックし、どうして価格が動いたのかを見るようになるからです。

(出典:(C)Quants Research Inc)

 

金(ゴールド)投資のデメリット

金を投資として考えると、デメリットがいくつかあります。

金投資のデメリット

・ 利子や配当などがつかないので増えない

・ 手数料がかかる

・ 現物は重い

・ 現物は盗難の恐れがある

 

コロナ禍のその他の安全資産

他の貴金属ですが、純パラジウム上場信託(1543)は上がっています。でも純プラチナ上場信託(1541)は下がっています。

どうしてなのか?と検索してみると楽天証券のサイトに
貴金属投資は金だけじゃない!今注目の貴金属プラチナ、パラジウム投資を語る
という特集がありました。プラチナ、買いたくなってきた!(笑)。ご興味のある人は読んでみてください。

他には2020年3月17日の日経新聞の夕刊に「スイスフラン上昇加速」という記事がありました。

新型コロナウィルスの感染拡大で世界経済の不透明感が増していることを受け、投資家が逃避先としてスイスフランにお金をシフトしている

チャートをみるとそれほど上がっているようには見えません。通貨高を抑えるために政策金利がマイナス0.75%とされているのが功を奏しているのでしょうか。

暗号資産は2020年3月22日時点でリスクヘッジ手段になっていません。ビットコインはかなり下がっていますね。

洗練された投資家は「集中投資がいい」と言いますが、私は投資を極められていないので分散してしまっています。今月は翻訳の仕事をたくさん引き受けているのと、不動産賃貸業では繁忙期なので忙しくしています。でもこんな時に、仕事から収入があったり、家賃がいつも通り入ってきたり(不動産価格も近い将来下がるかもしれませんが)というのが、ありがたく感じます。また小さな金貨などの現物を持っていると、ちょっとした安心感があります。持っている株はマイナスになっていますが、余裕資金でやっているので、また数年すれば株価は戻るのではないかと思い心配していません(むしろ買いたくてうずうずしています)。安全な資産というものは、状況によって変わってくるものかと思うので、探し続けるつもりです。

みんながお金の心配をせずに穏やかに生活できることを祈っています。

おまけ
2020年8月22日「メレンゲの気持ち」で手持ちのゴールドアクセサリーをお見せしました(笑)。

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ABOUTこの記事をかいた人

著者。特許翻訳者。ユダヤ人富豪の義父に学び、自らも7億円の不動産資産を築いた不動産投資家という顔も持つ。 東京都出身。外資系メーカー、シティバンク勤務を経て、イスラエル国籍のユダヤ人と結婚。子ども二人に恵まれるも離婚。在宅で翻訳の仕事をフリーランスとしてしながら、シングルマザーとして子ども達を育てた。東欧からの移民の子で、14歳から働き、資産ゼロから財産を築いたユダヤ人の義父からは不動産投資を学び、投資物件(7億円)などの資産を築いた。著書に『ユダヤ人と結婚して20年後にわかった金銀銅の法則50』『ユダヤ人大富豪に学ぶ お金持ちの習慣』『貧困OLから資産6億をつかんだ金持ち母さんの方法』『お金の不安から自由になって幸せな女になる』がある。