実務翻訳・産業翻訳とは?

こんにちは! 星野陽子です(自己紹介)。
フリーの在宅翻訳者になってから20年以上経ちます。

通訳者? 翻訳者?

私が翻訳者だというと、「通訳?」と聞かれることがあります。

まず翻訳と通訳の違いがわからない人もいるかと思うので、簡単に説明しますね。

翻訳は「ある言語で表現された文章の内容を、原文に即して他の言語に移しかえること」(文書を訳すこと)

通訳は「種類の異なる言語を話す人々の間に立ち、それぞれの言葉を訳して双方に伝えること」(話し言葉を訳すこと)

私は帰国子女でもなく、海外留学や海外長期滞在の経験もないので、ヒアリングとスピーキングが苦手です。ですので通訳は無理です。でも時間をかけて調べる作業を伴う翻訳は合格点をもらえています(翻訳会社のトライアルに受かっています)。

翻訳の種類

ある翻訳学校には、実務翻訳コース出版翻訳コース映像翻訳コースがあります。

私は出版翻訳のゼミの試験に受かって通学していたことがありますが、翻訳の間違いや調べ方や考え方の浅さを先生に指摘されることが多くて、毎回、帰り道はどよーーーんとしていました( ;∀;)。でもまた出版翻訳、挑戦してみたい! 今、久しぶりにHPを見たらオンラインでも受講できるようなので、挑戦したい気持ちがムクムクと湧いてきました。

すみません、話がそれました。

さて翻訳で収入を得るということを考えると、やはり産業翻訳(実務翻訳)の方が稼ぎやすいです。この学校の実務翻訳コースには法務、IT、経済・金融、メディカルなどがあります。私が翻訳で稼ぐことを考えてこれから勉強するとするなら、契約書、メディカル、治験、特許などにするかと思います。産業翻訳の中でも単価が高くて、仕事が安定してあるかと思うからです。

プロの翻訳者になるのはそんなに簡単ではない

「簡単に翻訳で稼げる」というような教材が、副業ブームに乗って出てきているようですが、そんなに簡単ではないと私は思います。

ココナラのようなプラットフォームでどれだけ安くても翻訳の仕事をする、みたいなことなら簡単かもしれませんが、生活できるレベルで収入を得るのは大変です。

翻訳会社のトライアルという試験に合格すると、その会社に登録することができますが、私が受かって登録をしたある会社では「100人以上のうち3人が合格した」とのことでした。

別のある会社では登録したのに全然仕事をもらえない、ということもありました。

私の知り合いは、技術翻訳者だったのですが、「締め切りに追われると胃が痛くなる」と言っていて、結局、病気になって翻訳を辞めました。

通訳者の知り合いを見ていると、会議やセミナーでの通訳は華やかで軽々とやっているように見えますが、その場では高い集中力が求められるし、膨大な量の準備が必要で、なかなか大変な仕事とのこと。

どちらにしても、きちんと稼げるレベルの仕事をするのは、それほど簡単ではないかと思います。そして向き不向きがあるようです。

もしなにかのセミナーや講座を受講しようと思っているのであれば、まずは本を読んだり、実際に通訳や翻訳をしている人に聞いてみたり、周りにいなければブログやtwitterで仕事ぶりを観察してみたりしてはいかがでしょうか。

参考図書『通訳者・翻訳者になる本2022』

大変ではありますが、私は特許翻訳はやりがいのある仕事であると思っていますし、在宅でフリーランスという仕事の形態も、特に子育て中はありがたく感じました。もしご質問があれば「お問い合わせ」からお送りください。ブログでお答えできるかと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

著者。特許翻訳者。ユダヤ人富豪の義父に学び、自らも7億円の不動産資産を築いた不動産投資家という顔も持つ。 東京都出身。外資系メーカー、シティバンク勤務を経て、イスラエル国籍のユダヤ人と結婚。子ども二人に恵まれるも離婚。在宅で翻訳の仕事をフリーランスとしてしながら、シングルマザーとして子ども達を育てた。東欧からの移民の子で、14歳から働き、資産ゼロから財産を築いたユダヤ人の義父からは不動産投資を学び、投資物件(7億円)などの資産を築いた。著書に『ユダヤ人と結婚して20年後にわかった金銀銅の法則50』『ユダヤ人大富豪に学ぶ お金持ちの習慣』『貧困OLから資産6億をつかんだ金持ち母さんの方法』『お金の不安から自由になって幸せな女になる』がある。