『テルアビブ・オン・ファイア』という映画を観ました。
監督は、イスラエル生まれのパレスチナ人であるサメフ・ゾアビ。イスラエルではユダヤ人とアラブ人が共存しています。映画の中でのパレスチナ人の脚本家サラームと検問所のイスラエル軍司令官との関わりは現実では緊張感のあるものでしょう。それをユーモラスな関係に描いているのはイスラエルっぽいと私は感じています。
強制収容所から生還した精神科医のユダヤ人のヴィクトール・フランクルが書いた名著『夜と霧』には、極限状態にいた人たちがジョークを言い合っていたシーンがあります。(この本はお勧めです!)
ユーモアは苦しい状況をつかの間であっても忘れさせてくれるようなものです。
私には「死ねたらラクじゃないか」と思うようなことがありました。そこまで深刻ではなくても、「かないつらい!!」ということも何度かありました。そのつらい沼に捕らわれてしまうと精神的に大変な目に遭います。捕らわれないためにどうしたらいいかと考え、つらいことから一旦自分を切り離すということを学びました。
そのひとつが笑うこと。コメディを観て笑うのは私にとってはすごく効果があります。
自分ひとりで観てもいいのですが映画館で観ると、自分と同じ場所で笑ってくれる人がいたりすると、なんだか一人じゃない気がして癒されます。
アウシュビッツに入れられていた人達なんかに比べたら、自分がつらいと思っていたことなど何でないですけどね。
それにしてもユダヤ人の「突破力」、身につけたいです。