こんにちは。星野陽子です(自己紹介)。
なんとなく日常生活に戻ってきているような感じですが、新型コロナウィルスについては、まだまだ心配しています。
私自身は、悪いことは直視せず、「どうにかなるのでは?」と考えがち。そういう自覚があるので、あえてひどい現実を見たり、最悪の事態を考えてみるようにしています。
そこで読んでみて参考になった本をご紹介します。
ひとつは貧乏国ニッポン ますます転落する国でどう生きるか (幻冬舎新書)(加谷珪一・著)です。
貧乏になってきているのも、国際競争力が落ちてきているのも、実感していますが、データでみて、「こんなに落ちているのか」とショックでした。
スイスのIMDが出している世界競争力ランキングで、日本は1989年には1位だったのですが、2019年には30位まで低下しています。
日本より上は、1位シンガポール、2位香港、3位米国、14位中国、25位タイ、28位韓国などです。米国を除いてはこれらの国が日本よりも上というのが信じられないという人がいるかもしれませんね。
そして「米住宅都市開発省が行った調査において、サンフランシスコでは年収1400万円の世帯を「低所得」に分類した」日経新聞の記事)ことや、日本の初任給はグローバル水準の半分という記述にも驚きました。
サンフランシスコでごみ収集の仕事が年収1700か1800万円という話を聞いたことがありますが、シリコンバレーというちょっと特殊な場所での出来事としか思っていなかったからです。
確かに外国に「出稼ぎ」に行っている日本人の話はチラホラ聞いていますが、今後はそのような人たちが増えるかもしれません。
ずっと見て見ぬふりをしていましたが、日本の凋落はここまできているという現実を見なくてはならないと思っています。なぜなら新型コロナウィルスがきっかけになって、もっとひどいことになるかもしれないからです。
危機感を持つ。最悪の事態を想定して準備する。そして同時にすばらしい未来を思い描く。そんなことをしてみようと思います。
またこの状況で何をすべきか。著者の加谷珪一さんはいくつか提言をされています。私も、一人の力ではどうにもならないと考えずに、日本(そして世界)がよくなるように、できることはやっていきたいと思っています。