こんにちは! 星野陽子です(自己紹介)。
2016年11月、山の上ホテルに泊まりました。
川端康成さん、三島由紀夫さん、池波正太郎さんをはじめ数多くの作家の方々に愛され、
定宿としてご利用いただいた山の上ホテル。(山の上ホテルHP)
文豪が過ごした空間に身を置いてみたかったのです。
ホテルの建物にはずっしりとした歴史があります。
ホテルのシンボルとも言えるアールデコ様式の建物は、建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏の設計による。
この建物は日本初の美術館である東京都美術館を寄付したことで有名な九州の石炭商佐藤慶太郎氏が設立。
「佐藤新興生活館」として完成した。当初は財団法人日本生活協会の管理下に置かれ、西洋の生活様式、マナー等を女性に啓蒙する施設として利用されておりましたが、太平洋戦争中には帝国海軍に徴用、日本の敗戦後には連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)に接収されて陸軍婦人部隊の宿舎として用いられました。
ホテルとしての開業は1954年(昭和29年)1月20日。
GHQの接収解除を機に、山の上ホテル創業者 吉田俊男が同財団から建物を譲り受け、ホテルとしての営業を開始いたしました。
創業時、戦後復興間もない東京には、わずか4~5つのホテルがあるだけで、ホテルと言いましても普通一般の人々にはなじみの薄い、縁遠い存在である時代です。(山の上ホテルHP)
私が訪れたときにはクリスマスの飾り付けがされていました。
ロビー。作家の原稿を待つ編集者さんはここで待っていたのでしょうか。
レトロな感じが落ち着くかと思っていたのですが、なぜか居心地悪く感じたりして……。「古さ」から実家の「貧しさ」を連想してしまったのかもしれません(笑)。
とはいえ、きちんと手入れして長く使われているものはいいですね。
「作家プラン」に含まれている天ぷらを「天ぷらと和食 山の上」でいただきました。
そういえば、某作家さんの編集者さんは、その作家さんに愛人が来ると、「天ぷらでも食べていらっしゃい」と言われてしばし部屋を追い出されたとか。
カウンター席
新鮮な食材が胡麻油でからりと揚げられて、次々と出てきました。
創業時から使われている氷の冷蔵庫だそうです。
夜にはバー ノンノンへ。
ザ・ヒルトップというオリジナルカクテルをいただきました。
チェックアウト後に、ホテル内の新北京でランチをしました。
作家気分で原稿を書いたり、構成を考えたりしました。また訪れたいホテルです。