三島由紀夫 自決の真実と自決の場所

こんにちは! 星野陽子です(自己紹介)。

今年(2020年)11月は作家の三島由紀夫が自決してから50年経つということで、書籍やDVDなどがたくさん出ました。

三島由紀夫に関しては、私は本を読んだり、山中湖の三島由紀夫文学館で原稿や写真を見たり、防衛省の市ヶ谷地区見学で三島由紀夫が自決をした市ヶ谷記念館の二階の陸上自衛隊の東部方面総監室を見たりしました。

でも恥ずかしながら「自決」の理由はあまり深く考えていなかったのです。今回本を読んでみて、改めてなぜ三島由紀夫が自決をしたのか考えてみました。

三島由紀夫の自決の意味についての本

今回、『三島由紀夫事件 検視写真が語る「自決」の真実』を読んで、三島由紀夫がどのように考えどのように行動したのかがわかって、国を憂い、命をかけて伝えたいというその姿勢に胸
が熱くなりました。

「楯の会」メンバーへの刑事事件の「判決全文」や「最後の演説」全文はとても興味深い。

『三島由紀夫は何を遺したか』という本は、実際の三島由紀夫がどんな人物だったのかをおしえてくれます。

著者の桜井秀勲氏は三島由紀夫の担当編集者として三島由紀夫と深い交流があり、そのときの対話などから、生活や性格や考え方をうかがい知ることができるのです。

また当時の時代背景として新左翼が跋扈していたことは知っていたのですが、光文社にいらした櫻井氏が大衆団交に引っ張り出されて倒れるまで質問されたというお話から、その激しさをリアルに感じることができました。

櫻井氏は「果たして三島由紀夫の憂国が、杞憂に終わるかどうか」と問うています。

これを機に私も国や国民のことを考えることをしてみようと思います。

防衛省の市ヶ谷地区見学で三島由紀夫が自決をした市ヶ谷記念館の二階の陸上自衛隊の東部方面総監室を見る

防衛省の市ヶ谷地区見学会(市ヶ谷台ツアー)に参加したことがあります。

ドアに残された刀傷を見て、そこで起きた出来事を想像したのですが、本を読んだ後であったらもう少し深い考えで見学できたかも……。

バーチャルツアーでも部屋や刀傷など見ることができます。https://www.mod.go.jp/j/publication/tour/virtual/index.html)

三島由紀夫文学館で原稿や写真を見る

三島由紀夫文学館で原稿や写真を見る

三島由紀夫文学館に行ったのは2014年10月のこと。

「戦時下の三島由紀夫  -学習院高等科時代 - 」という企画展をやっていました。とても若い時期からしっかりした原稿を書いているのを見て、天才!と思わずにはいられませんでした。

「三島由紀夫が、学習院高等科時代に在学していた頃、時代は戦時下のまっただ中にありました。昭和16年に太平洋戦争がはじまると、時代は大きく変化し、戦況の悪化による学業年限短縮、徴兵適齢の引き下げなどもおこなわれ、それらは三島自身にも大きく影響していきました」という解説がありました。やはり戦争や死の意識というものも、三島を大きく成長させたのではないかと思います。

(文学館に行った後は、紅葉を楽しんだり、ほうとうを食べたり、美しい富士山の写真を撮ったりしました。)

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著者。特許翻訳者。ユダヤ人富豪の義父に学び、自らも7億円の不動産資産を築いた不動産投資家という顔も持つ。 東京都出身。外資系メーカー、シティバンク勤務を経て、イスラエル国籍のユダヤ人と結婚。子ども二人に恵まれるも離婚。在宅で翻訳の仕事をフリーランスとしてしながら、シングルマザーとして子ども達を育てた。東欧からの移民の子で、14歳から働き、資産ゼロから財産を築いたユダヤ人の義父からは不動産投資を学び、投資物件(7億円)などの資産を築いた。著書に『ユダヤ人と結婚して20年後にわかった金銀銅の法則50』『ユダヤ人大富豪に学ぶ お金持ちの習慣』『貧困OLから資産6億をつかんだ金持ち母さんの方法』『お金の不安から自由になって幸せな女になる』がある。